気持ちの整理も一緒にやってくる、ある意味“人生のリセットスイッチ”みたいなイベントなのでは?だと思う。段ボールを積みながら「これ、要る?」「いや…どうだろ」って、毎回ちょっとした自問自答の時間になる。
ワクワクしてるのに、なぜか焦って、そわそわ もする。
新しい生活に向けて胸が高鳴る一方で、「今の暮らしを片づけなきゃ」と現実がおしよけてくるしw
で、いざ荷造りを始めたら、あっという間に家中がカオス。
床は段ボール、机の上には“とりあえず置き場”。
片づけてるはずなのに散らかっていくあの感じ、経験ある人多いと思う。
そして、最終思うのがこれ。
「とりあえず持っていこう。」
──この一言、引っ越しの魔の呪文w
私これタイプです。(だってもう考えるの面倒くなる 泣笑)
でも今回は違った。
これまでの体験談や経験(断捨離等)で、「とりあえず」は結局“後で後悔するやつ”多いとわかってたから。
だからこそ、「持っていかない選択」をちゃんと考えた。
そして結果的に、「あのとき持ってこなくて正解だった」と思えたモノがいくつもありました。
今日はそのリアル体験を、感情ごと全部シェアします。
1. 服:「“いつか着る”は永遠に来なかった」
きっとこれは、引越し云々関係なくあるあるなのでは?
クローゼットを開けた瞬間、「うわ、やば」と声が出た。
まるで服屋の在庫。まではいかなくても‥なのに“着る服がない”っていう矛盾。
片付けのたびに出てくるのが、“いつか着るシリーズ”。
- 「痩せたら着よう」と取っておいたデニムとか。
- 「お出かけ用」としてタグ付きのまま眠ってたワンピース。
- 「ちょっと高かったからもったいない」と残してたブラウス。
でも、現実的に考えてみたら――
痩せたら着ようって言い続けて数年経ってたし、
“特別な日”もそんなに頻繁に来ない。
試しに1枚1枚手に取って、「これ、今着たい?」と聞いてみた。
答えはほとんど「うーん…」だった。
あの時気づいたのは、「服が多い=おしゃれ」じゃないということ。
むしろ多すぎて、選ぶのが面倒になってた。
引っ越し前に思い切ってチャンス到来とばかりに“今の自分が着たい服”だけを残したら、クローゼットがスッキリ。
今は朝の身支度が明らかに楽になったし、
なにより「これ着とけば大丈夫」と思える服ばかりになって、変なストレスが消えた。
服を減らすことって、ただの片づけじゃない。
“今の自分を受け入れる作業”でもあったんだなと思う。(ちょっも大げさ?w)
2. 食器・調理器具:「思い出より“出番の多さ”」
これはもう、完全に引っ越しや片付けあるある。
私も「とりあえず全部詰めちゃえ!」ってやった結果、段ボールが割れそうなほど重くなった。
箱に入れながら、「これ本当に使う?」って自分に聞くんだけど、
“かわいいから”とか“思い出あるし”で結局残す。
でもね、実際に使うのは、結局ある程度決まってるのよね。
プレート、お気に入りのマグカップ、スープ皿 等。
これらがあれば日常は回る。
大皿? パーティーなんて年1ある?最近全然ないし?
おしゃれなガラス皿? 存在を忘れてた。
と言うより、欠けたりしたらイヤだから結局使わない‥
そして、使うか分からない皿を割れないように包んで運ぶ苦労。
重い段ボールを持ちながら思ったのよ。
「私、なんでこの皿たちにこんなに労力使ってるんだろう」って。
結局、あれこれ抱えてたのは“モノへの愛着”というより、“罪悪感”。
「買ったのに使ってない」「誰かにもらったし捨てづらい」。
でも、引っ越しはそれを手放す絶好のタイミングだった。
最終的に、“よく使う食器だけ”を厳選。
おかげで洗い物が減って、収納もスッキリ。
毎日使うものが、ちゃんと見える位置にあるだけで暮らしが快適になるなんて、当時の私は知らなかった。
3. 雑貨・インテリア:「かわいいけど、今の家には合わなかった」
これもなかなか悩ましかった。
前の家では完璧に馴染んでたインテリアたち。
クッション、観葉植物、壁掛けアート…。
でも、新しい部屋に置いてみたら、なぜかしっくりこない。
壁の色が違うだけで、雰囲気って変わるんですよね。
前は木目調だったから落ち着いて見えたけど、白壁の部屋だと“色味の強い小物”が浮く。
かわいいのに似合わない。
この“かわいそうなズレ”が、すごくもどかしかった。
でも、無理に置いてもなんか違うし、かといってしまうのも切ない。
結果、数日間うろうろ。
「どこに置いたらいい?」「やっぱりここ違う?」を何度も繰り返すうちに、気づいた。
「思い出として好き」なのと「今の部屋に合う」は別問題。
だから思い切って、“今の暮らしに合わないもの”は手放した。
捨てたというより、“卒業した”感じ。
その分、空間に余白ができて、気持ちもスッと軽くなった。
たぶんあの瞬間、「部屋の片づけ=心の整理」ってこういうことなんだなと実感した気がする。
4. 収納グッズ:「万能だと思ってたけど、そうでもなかった」
引っ越しの荷造り中、収納ケースの山を前にしばらくフリーズ。
「これ、全部持ってく?」って聞かれてもすぐには答えられなかった。
だって、どれも“便利グッズ”のつもりで買ったものばかり。
前の家では活躍してたけど、引っ越し先の間取りを思い出すと…なんか嫌な予感。
クローゼットの高さも、棚の奥行きも微妙に違う。
「これはもう、入らないやつだな」と察した瞬間、潔く決めた。
“引っ越し前の断捨離で、合わなそうなものは処分。”
とはいえ、全部捨てる勇気もなかったので、サイズに融通がききそうなボックスや引き出しタイプだけ厳選して残した。
結果、それが大正解。
新居に着いてから、「あの収納ケースどうしよう…」って悩む時間がゼロ。
必要になったらその都度買えばいいし、収納に合わせて暮らすより、暮らしに合わせて収納すればいい。
「収納って、持ってること自体が目的じゃない」
──あの引っ越しで一番学んだことかもしれない。
今思えば、引っ越しって、収納リセットのチャンスなんですよね。
余白のあるスペースを見るたびに、「あのとき手放してよかった」ってしみじみ思う。
5. 思い出の品:「捨てられないのに、見返さない」
引っ越し準備でいちばん厄介なのが“思い出ゾーン”。
アルバム、子どもの作品、手紙、写真。
どれも大事なのに、どこかに詰め込んだまま数年経ってる。
段ボールに詰める手を止めて、つい1枚1枚眺めてしまう。
時間があっという間に溶けていく。
「これも持っていこう」「これも取っておこう」ってやってたら、段ボールが増える一方。
でも、新しい生活で思い出を広げる時間なんて、実はそんなにない。
気づいたらまたクローゼットの奥で眠るだけ。
だから今回は、“思い出を減らす”ではなく、“形を変えて残す”ことにした。
写真に撮ってスマホのフォルダに保存。
そのフォルダ名を「思い出BOX」にしただけで、気持ちがちょっと軽くなった。
実物じゃなくても、思い出はちゃんと残る。
むしろデータにしたほうが、見返す機会が増えたくらい。
“手放す”って、必ずしも“捨てる”ことじゃないんだなって気づいた。
6. “持ってきてよかった”のは、日常の味
全部を削ぎ落としたわけじゃない。
ちゃんと「持ってきてよかった」ものもある。
それは、おしゃれでも便利グッズでもなく、いつも使ってた日常の道具たち。
- お気に入りのマグカップ。
- 毎日使ってるフライパン。
- 愛用してるブランケットや、使い慣れた掃除グッズ。
- 延長コード(コンセント位置ズレ問題の救世主)。
そういう“見慣れた相棒”があると、新しい部屋でも落ち着ける。
どんなに場所が変わっても、いつもの道具を手にした瞬間、「あ、私の生活だな」って感じる。
あと、延長コード。これはほんとに神。笑
新しい家って、コンセントの位置が地味に合わないんですよね。
あれがあったおかげで、初日の夜もストレスなしで過ごせた。
やっぱり、日常を支えてくれてるのは派手じゃない“いつものモノ”。
それが、どんな場所でも“暮らしをつくる”ってことなんだと思う。
おわりに:「引っ越しは、暮らしをリセットする時間」
引っ越しを終えて、段ボールを全部開けたときに感じたのは、“手放したスッキリ感”よりも“余白の心地よさ”だった。
前の家で積み重ねてきたモノたちは、どれも思い出がある。
でも、手放してみたら、新しい空間がちゃんと自分を迎えてくれる感覚があった。
「減らす」って、寂しさもあるけど、空いたところに“これからの自分”が入るんですよね。
あの引っ越しでいちばん学んだのは、「捨てる=終わり」じゃなくて、「手放す=始まり」なんだということ。
もし今、あなたが段ボールの山を前に立ち尽くしてるなら、
一度だけ、こうつぶやいてみてください。
「これ、本当にこれからの私に必要?」
その一言が、次の暮らしを軽くしてくれるはずです。
追記:必要なものは人それぞれ
この記事で紹介した「持ってこなくて正解だったモノ」は、あくまで私の場合です。
暮らし方、家族構成、間取り、性格…それぞれ違うから、必要なものも人によって違います。
だからこそ、「他の人がいらなかった」と言っていても、自分にとっては必要なこともある。
大切なのは、“今の自分の暮らしに合うかどうか”を軸に考えること。
もし迷ったら、こんなチェックをしてみてください。
- 最近3か月以内に使った?
- 新居のサイズ・収納動線に合う?
- 代用できるモノはない?買い直しの方がラクじゃない?
この3つを考えるだけで、「とりあえず持っていこう」から一歩抜け出せます。
追記:私にとって“持っていかなくて良かった”モノたち
最後に、今回の引っ越しで「持っていかなくて正解だった」と思えたものを少しまとめておきます。
- サイズが合わない収納ケース(クローゼットの奥行きが違い、結果ムダに)
- 「いつか着る」服(結局“いつか”は来なかった)
- 来客用の大皿・グラス(使わないのに収納場所だけ取っていた)
- 飾っていなかった雑貨(掃除の手間になるだけだった)
- 古いカーテン・ラグ(新居に合わず、気分も沈む)
- 壊れかけた家電(持ってきても使わず処分に手間)
- 空き箱や説明書(保証はネットで管理)
- 雑誌・フリーペーパー類(写真だけ残してデータ化)
- 来客用寝具(年に一度も出番なし、今はレンタルで十分)
- 過剰ストックの洗剤・日用品(引っ越し先でも買える)
このあたりを手放したおかげで、引っ越し後の荷解きもスムーズになったし、収納の見通しが良くなった。
なにより、「これからの生活で使うものだけ」に囲まれるって、思ってた以上に心地いい。
もし今、引っ越し準備で迷っているなら、
“全部持っていく”より“ちょっと減らしてみる”勇気を持ってみるのもアリかもしれません。
荷物だけじゃなく、気持ちまで軽くなるはずです。